2024年11月4日更新第99回関東大学リーグ 1部順位表

順位チーム
1日本体育大学193
2白鷗大学184
3東海大学175
4日本大学166
5大東文化大学106
6専修大学1210
7神奈川大学1111
8筑波大学715
9中央大学616
10明治大学616
11拓殖大学517
12山梨学院大学121
ホーム > ニュース > 詳細

ニュース

サッカー

第29回全日本大学女子サッカー選手権大会 3回戦

12月28日(月) みきぼうパークひょうご第2球技場


東洋大0-1帝平大


<出場メンバー>

▽GK

今井佑香(食2=常盤木学園)


▽DF

久保真理子(食4=浦和LY)

澁澤光(食3=常盤木学園)

藤生菜摘(食1=姫路女学院)

出耒村亜美(食3=飛鳥)→71分 常田菜那(食4=大商学園)


▽MF

林みのり(食3=大商学園)

常田麻友(食4=大商学園)→80分 中谷汐音(食2=飛鳥 )

塩谷瑠南(食3=前橋育英)→71分 北川愛莉(食2=常盤木学園) 

北村美羽(食1=ジェフ千葉LU-18 )


▽FW

大内梨央(食4=常葉学園橘)

門脇真依(食1=JFAアカデミー福島)→76分 中原藍(食3=神村学園)



チーム一丸となって臨んだ


1年間チームを引っ張った久保


(写真提供:東洋大学体育会サッカー部女子部)



 全日本大学女子サッカー選手権大会(以下、インカレ)3回戦の相手は、同じ関東大学女子サッカーリーグ1部所属の帝平大。リーグ戦での対戦でも0-0結果を残せていない相手との一戦。前半に先制されてしまいその後得点を生み出そうと最後までもがくもゴールネットを揺らすことができず敗戦となった。


 序盤から相手に押し込まれる展開が続くが、チーム全員で守備を徹底し得点を許さない。相手と競り合いながらもゴールに向かい攻め込む。16分にはFKから押し込もうとするも相手GKにキャッチされてしまう。その後常田麻からのパスを受けた門脇がシュートするが、これはGK正面で決めきれず。33分にはゴール付近でチーム全員で得点を狙うも1点が決まらない。そして40分、相手に失点を許してしまう。残り時間で1点を返してゲームを振り出しに戻したいところだったが、相手の守備も堅く先制を許したまま前半終了。


 後半は何としてでも得点を生み出したい東洋大。前半よりもさらに攻撃に力を入れる。門脇が相手と競りながら粘り強くゴールを目指すも打ち込むことができない。65分には藤生がゴール付近で打つもこれは決めきれず。なかなか1点をつかめない。71分に常田菜、北川と途中出場した2人が自ら攻め込むも相手に阻まれてしまう。その後も攻撃のチャンスをチーム全員で最後までつくり出し攻め上がるも1点が遠く、インカレ3回戦で敗戦となった。


 4年生にとってはこの試合が大学での最後の試合となった。試合を振り返って常田麻は「チームの集大成の大会をこのような形で終えてしまったことは本当に悔しい」と悔しさを顕にした。しかしキャプテンの久保は今節で力を出しきった結果であるとして「後悔はない」とも語った。そして4年生はこの東洋大で戦えたこと、仲間に出会えたこと、後輩たちと共に戦えたこと全てに感謝を表した。日本一という高い壁を自らの手でつかむことができなかった悔しさは、後輩たちに引き継がれていることだろう。そして今後も先輩達の思いを引き継ぎ、全力で戦う東洋大なでしこの姿に期待がかかる。


※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。 


■コメント

・石津監督

初戦とは打って変わって選手たちの気持ちがパフォーマンスに表れた良い試合だった。ただ、失点は自分たちのミスからだし、決定機をモノにできなかったのも自分たちなので、力不足を痛感した。いい流れが多かっただけにここで終わってしまうことが非常に残念。(今年1年を振り返って)今年はコロナウイルスの影響で最初の3ヶ月間活動ができず、本当にもどかしい時期が続いた。それでも関係各所のご尽力により公式戦を行うことができたので、感謝の気持ちでいっぱい。約半年程の活動期間だったが、いいプレーをたくさん観せてくれた選手たちに感謝したい。(4年生に向けて)今年の4年生は11人それぞれがとても個性的でクセが強かった(笑)1年時にインカレベスト4まで行き、そこから東洋の礎を築いてくれた。また、ピッチ内外の部分でクラブにとって必要な改革を率先して取り組み、競技力だけではなく、【学生主体の組織】としてのレベルを一つ押し上げてくれたと思う。卒業後、それぞれのステージで活躍を期待している。(今後に向けて)今は負けを受け入れることで精一杯なので、今後についてはoff期間中にゆっくり考えたい。


・久保(食4=浦和LY)
試合を振り返るには、まだまだ気持ちの整理がついていない。これがサッカーだと思う。ただ、後悔はない。まだまだ力不足ではあるが、今シーズン私達が積み上げてきたプレーも出すことができた。東洋大学は、この敗戦から学び、立ち上がってまた前に進めると信じている。(4年間を振り返って)言葉では言い表せないほど、素晴らしい4年間だった。大学サッカーを通し、出逢えた全ての人たちが、私の何よりの財産。(同期に向けて)心から、感謝の気持ちでいっぱいです。根っからのジャイアン気質(笑)の私を、いつもサポートしてくれました。彼女達がいなければ、4年間こんなにも楽しく過ごすことはできなかったと思う。(後輩に向けて)仲間、スタッフ、大学、素晴らしい人たちに囲まれて、日々サッカーしている幸せを忘れないで欲しい。そして、来年こそ日本一を獲って欲しい。


・大内(食4=常葉学園橘)
2回戦目の 明国医大との試合では、緊張などで自分たちの最大限の力が発揮できなかったので、その課題として今日の試合は、今まで自分たちがやってきたサッカーを自信持って出し切ろうという意気込みで試合に挑んだ。前半から相手の特徴である、前に蹴るサッカーに対して、押し込まれるシーンがある中で、何度か相手の逆を取れたり、ゴールチャンスもつくれていた。しかし、前半のいい時間帯でパスミスにより失点してしまった。取り返せる時間は沢山あったが、相手の堅いディフェンスにゴールネットを揺らす事ができなかったことが本当に悔しい。(4年間を振り返って)東洋に入学する前に立てた目標の1つである、大学日本1になることを4年間叶えることができずとても悔しい。しかし、東洋に入学して東洋大学女子サッカー部で戦えたことに誇りを感じる。私にとってとても成長させてもらえた。ありがとうございました。応援してくれた方々、本当にありがとうございました。(同期に向けて)4年間本当にありがとう。私たちの代だけ11人で一人一人の主張が強くて、クセが強くて、過剰に自信満々で、考え付いた事はすぐ行動するし、目立ちたがり屋なこの学年に出会えて本当によかったと思う。もう一度同じ目標に向かって戦う事はできないけど、みんなとの経験は私にとって忘れられないもの。それぞれ違う道に進むけど、私たちらしくこれからも生きようね。みんなのことが大好きだよ。(後輩に向けて)後輩たちに日本1を残して卒業したかった。本当にごめんなさい。もっと一緒に戦いたかった。そして、今まで私達4年についてきてくれてありがとう。中には生意気でうるさい後輩もいたけどみんな含めて大好き。みんなには絶対に絶対に日本1をとって欲しい。絶対に悔いのないように。一緒に戦う事はできないけど、みんなのこと応援してます。本当にありがとう。


・常田麻(食4=大商学園)
今日の試合は固くなってしまった初戦とは違い、自分達の良いところを出せた試合だったと思う。チャンスもつくれたけれど、ものにできず、自分達のミスから失点してしまった。全てを出し切れたとは言えないけれど、これが全て実力。いつでも自分達のベストを出す力、無失点に抑える力、点を取る力、逆転する力がまだまだ足りなかった。このチームの集大成の大会をこのような形で終えてしまったことは本当に悔しい。(4年間を振り返って)この4年間、本当に何ものにも変え難い貴重な経験をさせてもらった。一年生の時から試合に出させてもらったり、チームメイトやスタッフがたくさん気づきを与えてくれたり、たくさんのことを教えてくれて、刺激を与えてくれて、本当に4年間で人としても選手としても成長させてもらった。その人達と日本一になりたかったし、恩返ししたかったが、それができなかったことが悔しくて本当に申し訳ない。だけど東洋の選手としてこのチームの一員として闘えたことすごく幸せでしたし、誇りに思う。いつでも支えてくれた家族、スタッフ、チームメイト、サポーターのみなさん、本当に沢山の方々に感謝の気持ちでいっぱい。(同期に向けて)まず一番に感謝を伝えたいです。一年生の頃からチームがどうしたら良くなるのかを話したり、行動に移してきた仲間です。4年間私はこの同期に本当に助けられて、支えられた。いつでも一緒にいて心強い仲間だった。こんな濃い4年間を過ごせたのは同期のおかげだと思う。バラバラだと言われたりぶつかることもあったけど、この11人で4年間一緒に日本一を目指して本気になれて私は本当に幸せでした。本当にありがとう!(後輩に向けて)後輩達にもまずは感謝を伝えたい。頼りない私をいつも助けてくれて支えてくれた。しんどい時や辛い時、いつでも賑やかで楽しくしている後輩達のそんな姿に救われてきた。ピッチの上では、オフの時とはガラリと変わり、上手くて厳しくて、負けてられないと競争心をもたせてくれて、本当に頼もしい後輩だった。一緒に日本一になれなかったことは本当に悔しいけれど、この悔しい想い、日本一という目標はこの後輩達に託します。


・常田菜(食4=大商学園)
負けたことがとにかく悔しい。ベンチから観ていても自分たちの良さを出せている場面が多くて、決定機もつくり出せていた中で点につながらなかった部分が相手との差であり、自分たちの実力不足だと感じた。途中から入った自分が、チームを活気づけ、点につながるようなプレーもできないまま終わってしまい、集大成の試合としては不甲斐なかったなと思う。出番をくれたスタッフ、応援してくれてた方々、出られなかった仲間に申し訳ない気持ち。(4年間を振り返って)4年間振り返れば、悔しい終わり方しかできていなくて、東洋に何も返せなかったことが悔いとして残っている。目指してたものはそう簡単ではなくて、まだまだ自分には足りていないことばかり。ただ、この4年間でたくさんのことを学ばせてもらい、成長させてもらった。東洋で出会ったスタッフ、仲間、そして支え続けてくれた家族がいたから、この4年間は自分にとってかけがえのないものになった。全てに感謝で、感謝の気持ちを伝えたいです。(同期に向けて)同期は本当に個性豊かで、自分にないものを持っている人達ばかりでたくさん刺激をもらった。一つの方向に向くことが難しい時や分かり合えない時もあったが、みんなとだから向き合えたし、みんなと日本一を目指せた時間が幸せだった。社会に出てもここで築けた関係性を忘れずに、良い刺激のし合いをしていきたい。(後輩に向けて)最後まで自分達について来てくれて、そして大きな力を与えてくれてありがとう。みんなと日本一を目指せた時間が幸せでした。日本一にふさわしいチームになることはとてつもなく難しいことで、もっともっと努力が必要ってことがわかったと思う。東洋が日本で一番だということを証明するために、今シーズンの悔しさを活かして欲しい。


TEXT=廣瀬璃子