2024年11月4日更新第99回関東大学リーグ 1部順位表
順位 | チーム | 勝 | 負 |
---|---|---|---|
1 | 日本体育大学 | 19 | 3 |
2 | 白鷗大学 | 18 | 4 |
3 | 東海大学 | 17 | 5 |
4 | 日本大学 | 16 | 6 |
5 | 大東文化大学 | 10 | 6 |
6 | 専修大学 | 12 | 10 |
7 | 神奈川大学 | 11 | 11 |
8 | 筑波大学 | 7 | 15 |
9 | 中央大学 | 6 | 16 |
10 | 明治大学 | 6 | 16 |
11 | 拓殖大学 | 5 | 17 |
12 | 山梨学院大学 | 1 | 21 |
25
Dec
06:57 pm
サッカー
安定した守備でチームを支える
創部以来急成長を続ける東洋大女子サッカー部。関東大学女子リーグ(以下、リーグ戦)を過去最高成績の3位で終え、その勢いは止まることを知らない。この大躍進にはキャプテンとしてチームを引っ張る井口(食4=神村学園)の存在があった。
高校時代は九州の強豪・神村学園で過ごした井口。けがに苦しんだ時期もあったが、最後の全日本高等学校女子サッカー選手権大会ではスタメンでフル出場しベスト4に輝いた。そんな彼女が次に輝く場所として選んだのは、当時創部2年目の東洋大女子サッカー部。神村学園とは対照的に歴史が浅いチームだったが、「これからつくっていく」というところに惹かれて東洋大への入学を選んだ。入学後すぐにスタメンに定着し、1年次からCBとして活躍。翌年1部昇格すると、昇格初年度にはリーグ5位で全日本大学女子サッカー大会(以下、インカレ)出場を果たす。初出場ながら準々決勝まで勝ち進み、爪痕を残した。
試合中にディフェンスラインから選手たちを鼓舞する姿はまさに“頼れるキャプテン”そのもの。しかし井口は「4年目の1年間が一番大変だった」と振り返る。キャプテンになり、変わったことは「チームを1番に考える」ということ。1期生がいなくなり、自分たちがチームの先頭に立つ番になった。「チームを1番に考えることがこんなにも大変なのかと痛感した」と井口は話す。リーグ戦で思うように勝てないときは「自分が仲間にどうアプローチしていけばいいか」を第一に考え、練習中の声かけなどを意識した。また、サッカー以外の面でも隙を見せなかった。他のチームなら1年生がやる仕事を「4年生がやっていなければ下は絶対やらない」と進んでやり、後輩たちに背中で示した。そんな井口に1年生の大内(食1=常葉学園橘)は「尊敬できる先輩」と信頼を寄せる。井口の「チームを1番に考える」姿勢がチームの結束を強め、それが過去最高成績つながった。
12月25日からインカレが行われる。東洋なでしこが目指す先は“インカレ優勝”ただ一つ。昨年ベスト8で悔し涙を飲んだだけに「一戦一戦しっかり勝って西が丘に帰ってきたい」と井口の意気込みも十分だ。また、井口は「自分の限界に挑戦したい」と大学卒業後もサッカーを続けることに意欲を見せている。そのためにもまずは大学女子サッカー界の頂点へ。限界への挑戦は始まっている。
“頼れるキャプテン”は日本一に導く
■井口遥菜(いのくち・はるな)
161㌢
H8・1・3
出身/神村学園
ポジション/DF
好きなサッカー選手/岩清水梓
好きな芸能人/野村周平
TEXT/PHOTO=金澤瑞季