2024年11月4日更新第99回関東大学リーグ 1部順位表

順位チーム
1日本体育大学193
2白鷗大学184
3東海大学175
4日本大学166
5大東文化大学106
6専修大学1210
7神奈川大学1111
8筑波大学715
9中央大学616
10明治大学616
11拓殖大学517
12山梨学院大学121
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サッカー


安定した守備でチームを支える



 創部以来急成長を続ける東洋大女子サッカー部。関東大学女子リーグ(以下、リーグ戦)を過去最高成績の3位で終え、その勢いは止まることを知らない。この大躍進にはキャプテンとしてチームを引っ張る井口(食4=神村学園)の存在があった。


 高校時代は九州の強豪・神村学園で過ごした井口。けがに苦しんだ時期もあったが、最後の全日本高等学校女子サッカー選手権大会ではスタメンでフル出場しベスト4に輝いた。そんな彼女が次に輝く場所として選んだのは、当時創部2年目の東洋大女子サッカー部。神村学園とは対照的に歴史が浅いチームだったが、「これからつくっていく」というところに惹かれて東洋大への入学を選んだ。入学後すぐにスタメンに定着し、1年次からCBとして活躍。翌年1部昇格すると、昇格初年度にはリーグ5位で全日本大学女子サッカー大会(以下、インカレ)出場を果たす。初出場ながら準々決勝まで勝ち進み、爪痕を残した。

 試合中にディフェンスラインから選手たちを鼓舞する姿はまさに“頼れるキャプテン”そのもの。しかし井口は「4年目の1年間が一番大変だった」と振り返る。キャプテンになり、変わったことは「チームを1番に考える」ということ。1期生がいなくなり、自分たちがチームの先頭に立つ番になった。「チームを1番に考えることがこんなにも大変なのかと痛感した」と井口は話す。リーグ戦で思うように勝てないときは「自分が仲間にどうアプローチしていけばいいか」を第一に考え、練習中の声かけなどを意識した。また、サッカー以外の面でも隙を見せなかった。他のチームなら1年生がやる仕事を「4年生がやっていなければ下は絶対やらない」と進んでやり、後輩たちに背中で示した。そんな井口に1年生の大内(食1=常葉学園橘)は「尊敬できる先輩」と信頼を寄せる。井口の「チームを1番に考える」姿勢がチームの結束を強め、それが過去最高成績つながった。


 12月25日からインカレが行われる。東洋なでしこが目指す先は“インカレ優勝”ただ一つ。昨年ベスト8で悔し涙を飲んだだけに「一戦一戦しっかり勝って西が丘に帰ってきたい」と井口の意気込みも十分だ。また、井口は「自分の限界に挑戦したい」と大学卒業後もサッカーを続けることに意欲を見せている。そのためにもまずは大学女子サッカー界の頂点へ。限界への挑戦は始まっている。



“頼れるキャプテン”は日本一に導く



■井口遥菜(いのくち・はるな)

161㌢

H8・1・3

出身/神村学園

ポジション/DF

好きなサッカー選手/岩清水梓

好きな芸能人/野村周平



TEXT/PHOTO=金澤瑞季